自分は信じない。人を信じる。

自分は信じない。人を信じる。:DESIGN IT! w/LOVE

問題があれば、それは他人を疑うよりはまず自分を疑うべきだと僕は思っています。他人を変えようとするのではなく、自分が変わることが大切だと思います。
 
そうであれば、現在の問題を外部の環境のせいにしたり、方法論のせいにしたりはどうもしっくりこない。それは自分の進め方が外部環境を変えたり、道具をうまく使いこなすにはいたっていないふがいなさを反省し、もっとうまくいく方法をとことん考えてみればいいと思います。


まさにそのとおりだと思います。問題に直面したときに、まず、自分は正しいというところから考え始めると、まず真因にはたどり着けないでしょう。常に自分が間違っているとは限りませんが、自分は間違っているかも、と疑ってみたり、自分がこう変わったら問題がよい方向に向かうかも、と考えていくことが重要でしょう。自分の外に問題の原因を求めることは思考停止につながりますしね。以前のエントリで書いた下の言葉をもう一度自分に言い聞かせたいところです。


「なんとなく」を可視化し、「変えられるもの」に集中する - 点と点をつなぐためのメモ - connecting the dots

そんな中で、変えられない「他人、感情、生理、過去」ではなく、変えられる「自分、思考、行動、未来」にエネルギーを集中させよう、ということ。


そんなことを考えるきっかけを作ってくれたのは、スタジオジブリ・プロデューサーである鈴木敏夫さん。彼の仕事の流儀は「自分は信じない。人を信じる。」ということ。これは決して自分に自信を持たないということではありません。


プロデューサー・鈴木敏夫(2006年4月6日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

情報を仕入れるのは、常に身の回りの人間からだ。「生ネタが好き」と語る鈴木の仕事場はいつも「半径3メートル」の中に収まるという。何か壁にぶち当たったときも、自分で考えるだけではなく、周囲の人間に解決策を求める。
(中略)
こうして集めた数多くの意見をもとに1つの方向性を決めていく。そこには「たった1人の人間が考えることはたかが知れている」という、鈴木の強い信念がある。


彼は自分自身というものをよく知っているからこそ、半径3メートルで仕事をするのでしょう。常に自分の外を観察していることで、自分だけでは思いつかないアイデアが生まれたりするのだと思います。これは、自分の外に問題の原因を求めるのとはまったく逆の考え方でしょう。


周囲に敬意をはらうことで、自分を知り、自分を成長させることができるのですね。