創造力を育む - 「スパークする思考」セミナー@嶋口研究会
「スパークする思考」の著者、内田和成さんのセミナーに参加してきました。
スパークする思考 右脳発想の独創力 (角川oneテーマ21)
- 作者: 内田和成
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/10
- メディア: 新書
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先週の木曜日29日は嶋口研究会で、私が講演を行った。11月に出したスパークする思考について話をしてくれということだったので、「スパークする思考」の実践法を本邦初公開で紹介することにした。
非常に気づきの多い、かつ楽しいセミナーでした。
内田さんの話し方はいい意味で非常にくだけていて、ロジカルでないわけではないんですが、色々と発散しながら収束していくという、内田さんの頭の中を垣間見た感じでした。
内田さんはスパークする思考を次のように定義しています。
スパークとは、火花が飛び散るように、いいアイデア、発想が生まれる、ひらめくことをいう。
「スパークする思考」(p.16)
そして、スパークする思考のメカニズムは、問題意識を真ん中にした、現象(情報)とデータベース(引き出し)と思いつき(ひらめき)の三角形であるということです。つまり、現象が問題意識というフィルターを通して引き出しに蓄えられ、また、現象が問題意識を触媒として引き出しの中身と化学反応を起こしてひらめきが生まれる、ということです。
つまり、どういう問題意識を持つか、が出発点となってきます。問題意識が違うと見えるものが違ってきます。また、問題意識にタイトルをつけるとよいそうです。
内田さんはその問題意識から来る引き出しを「右脳発想」や「リーダーシップ」、「サッカー」など20ほど持っていて、それぞれの引き出しの中に20ほどネタをお持ちだそうです。
また、アイデアをスパークさせる方法として、ジャブの重要性をおっしゃっていました。アイデアをひらめいたら自分ひとりで考えるだけではなく、人にぶつけてみるとアイデアが発展するとのことです。実際にセミナーのQ&A セッションでジャブからのスパークのがちょっとだけ見れました(笑)
そして、なるほど、と思ったのは、ミーティング・マネジメントの方法。結構難易度が高そうですが、大変参考になります。
- 事前にしっかりと準備し、ネタを3,4個用意しておく
- 脳を左右に分け、左で相手の発言を正確に理解し、右で相手の発言の背景を探る
- 左右の脳を働かせている間に、脳の引き出しを検索する
正確なWhat とWhy の繰り返し、重要ですよね。