特化する - 私はこうして発想する
どの視点から発想するのかを意識的に行っていくという方法もあるのですね。
私はこうして発想する
大前 研一
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: 単行本
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日本を代表するコンサルタントの大前研一さんが「答えのない時代」である現代を生き抜くために重要なスキルである「発想する技術」について語った本。
大前さんが新しいアイデアを生み出す過程は、以下の6つのステップによる発想の積み重ねに分解できるとおっしゃっています。
「先入観を疑う」
「ネットワークから考える」
「"他にはないもの"を目指す」
「歴史から教訓を引き出す」
「敵の立場で読む」
「討論する」
(p.12)
どのステップも色々なところでよく言われていることですが、どれも欠かすことが出来ない、ということでしょう。各ステップに対して、実際の事例を紹介しながら説明していくところはいつもの大前節といったところでしょうか。
「"他にはないもの"を目指す」という章では、CNN が取った戦略を以下のように分析しています。
そして、ケーブルテレビで強力な三大ネットワークに伍していくためにはどうしたらいいかを考えた。結論は「ニュースに特化する」。つまり、ニュース専門チャンネルという他にはない形、すなわち、「代替のきかないコンテンツを提供する」という発想に至ったのです。
(p.84)
この特化して差別化をはかるという戦略は、先日のエントリで取り上げたパーソナルブランディングにも通じるところがありますね。
いかに他者との差別化をはかるかを常に意識していきたいものです。