ライフとワーク - 結果を出して定時に帰る時間術

定時に帰ることで、色々なものが見えてきそうです。


結果を出して定時に帰る時間術
小室 淑恵

結果を出して定時に帰る時間術 (sasaeru文庫 こ 2-1)

結果を出して定時に帰る時間術 (sasaeru文庫 こ 2-1)


株式会社ワーク・ライフバランスの社長である小室淑恵さんが本のタイトルの通り定時に帰ることの重要性を説いた本。


その理由は以下の一文に現れていると思います。

つまり、ワークとライフは相乗効果の関係です。
(p.205)

よく、ワークライフバランスと言いますが、ワークとライフは切っても切り離せない関係だと思います。ライフが充実なしにワークで成果をあげることは難しいのではないでしょうか。可能だという人もいるかもしれませんが、ライフを犠牲にしたワークの成功は個人的にはよいとは思えません。


小室さんは、ワークとライフを充実させる方法の一つとして、夜に予定を入れてしまうということを提案されています。プライベートな時間を作ることでライフを充実させ、仕事時間を定時までと制限することで、ワークの効率化を図っています。


時間を制限することの重要性は、本田直之さんも「レバレッジ時間術」の中で以下のようにおっしゃっています。

逆に時間に区切りをつければ、人はその中でできることを真剣に取捨選択して考えるようになります。
(p.118)

レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書)


定時に帰ること以外にも、ワークとライフを充実させるために色々な方法を書かれていますが、印象的だったのが以下の2つです。

つまり、「あなたの話は、とても重要なことだ」と、いったん受け止めてあげるのです。そのうえで、「その話はとても重要なので、お時間をとってちゃんとお話させていただけませんか」と提案するのです。
(p.109)

人ってまず褒めることが大切なんですね。褒めたあとに「ちょっとここだけもったいないので直してね」とお願いすると、びっくりするほどすんなり動いてくれます。その繰り返しでいつのまにか夫は家事がものすごく得意な人になっていました。
(p.200)


この2つはD・カーネギー「人を動かす」の中で述べられている、重要感を持たせるという項目とまずほめるという項目に通じていますね。

人間は例外なく他人から評価を受けたいと強く望んでいるのだ。この事実を、決して忘れてはならない。
(p.48)

われわれは、ほめられたあとでは、苦言もたいして苦く感じないものだ。
(p.267)

たとえ少しでも相手が進歩を示せば、心からほめようではないか。それに力を得て、相手はますます進歩向上するだろう。
(p.295)

人を動かす 新装版


相手に重要感を持たせることで、巡り巡って自分のワークとライフの充実につながるのですね。