差別化できるか - パーソナルブランディング
能力がなければ成功できませんが、能力だけでもダメなのです。
パーソナルブランディング
ピーター・モントヤ (著), 本田 直之 (翻訳), ティム・ヴァンディー (著)
パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す
- 作者: ピーター・モントヤ,ティム・ヴァンディー,本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 81回
- この商品を含むブログ (77件) を見る
レバレッジシリーズでおなじみの本田直之さんが関わった(恐らく)最初の本。ご自分で書かれたのではなく、翻訳者として関わったようです。確か、セミナーでお話を伺ったときに、この本に関するレバレッジメモが出版関係の方の目にとまって、この翻訳本を出すに至ったとか。
この本に書かれているのは、パーソナルブランドについて。パーソナルブランドが必要な理由は、以下のように書かれています。
あなたがトレーニングを積もうが、スキルを持っていようが、高い教育を受けていようが、経験を積んでいようが、適切な形で適切な人間の目に何度となく触れていなければ、能力は劣っているものの、あなたより認知度が高い競争相手に仕事を奪われることになる。
(p.38)
パーソナルブランディングは直感を刺激し、ターゲットとするマーケットに訴えかける特性を選定し、人々があなたは自分にとって有益だと直感できるような方法を持って伝えるということに尽きる。
(p.48)
いかに能力が高くても人目に触れることがなければその能力を発揮することはできないし、人目に触れたときに直感に訴えかけることができなければそれまでになってしまう可能性も高いでしょう。そういった状態を避けるために必要なのがパーソナルブランドということです。
そのパーソナルブランドを手に入れるために必要なのが、以下の2点のようです。
- ターゲットの特化
- 他者との差別化
ターゲットを特化することで、効率的に活動を行うことができます。また、効率的に活動することで、特化した部分に集中することができ、その部分での差別化をはかることが可能です。ブランディングにおける選択と集中の重要性は、トム・ピーターズも「ブランド人になれ!」の中で以下のように語っています。
ブランド人=抜群=実行=貴人のごとき一点集中
(p.119)
一点に集中しなければ衆に抜きんでることはできない
(p.119)
また、差別化を考えることについてもトム・ピーターズは以下のように語っています。
自分は人とどこがどう違うのか。その違うところに、いったいどういう価値があるのか。考えてみよう。はっきりと答えが出るまで。
(p.132)
しっかりと差別化をはかることで、パーソナルブランドを確立したいものです。