決断には捨てることが大事 - 決断力
いかに捨てるかという一見マイナスの行動が、決断というプラスの行動につながります。
決断力
羽生 善治
- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07/08
- メディア: 新書
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現代最強の棋士といっても過言ではないであろう羽生善治さんの一冊。ビジネスにも通じる言葉が随所に散りばめられています。
この情報過多な現代に対する羽生さんの意見はこれ。
山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要なのである。
(p.129)
これに関しては、勝間和代さんも「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」で同様のことをテーマにしています。
いろいろな情報の中で、本質的に必要なもの、すなわち私たちの生活に役立ち、人生の充実感に寄与する情報はせいぜい1%くらいだと私は認識しています。
(p.64)
大量の情報洪水から大部分を捨てて、1%をの本質を見極める手段として羽生さんがおっしゃっているのは、やはり行動すること、行動力です。
自分で手を動かすことが知識に血肉を通わせることになる。
(p.130)
一回でも実践してみると、頭の中だけで考えていたことの何倍も「学び」がある。
(p.140)
ただ、行動をすることの重要性はわかっていても、やはり失敗は怖いもの。そんなときは次のような姿勢でいけばよい、と羽生さんはおっしゃっています。
「何回か続けていけば、そのうちうまくいくだろう」
(p.146)
さらに、先日のエントリでも取り上げた「誰でも最初は真似から始める」という部分も含めると、勝間さんがおっしゃっている1%の本質を見極める6つの技術のうち、以下の3つくらいは同じことを言っているのかなぁ、といった印象です。
- 「ディープスマート力」で経験値を重ねる
- 「失敗力」をつける
- 「ベストプラクティス」の共有で学びを分けてもらう
失敗を恐れず積極的に行動することで、本質をつかめるようになりましょう。