高速化したマイペースを学ぶ - 快ペース仕事術

ストレスを貯めないマイペースを意識するというのが、実は一番の仕事術かもしれません。


快ペース仕事術
佐々木 正悟


有名なウサギとカメの話を例にして、スピード重視のこの時代をどう生き抜くかを説いてくれています。自分のペースよりも速いスピードで仕事をしているとエネルギー効率が悪く、ストレスもたまってしまう。そこで、時代のスピードに適応する程度のマイペース(=快ペース)を維持することが大事だ、と。

つまり、「マイペース」とは、生理的に最も適切なペースのことであり、このペースを維持している限り、ストレスは最小限になる。
(p.29)


ただ、そうは言っても仕事のスピードを現在よりも速くしたい。そんな時にどうすればいいのかという問いに対しては、「マイペース」自体を高速化すればよいという答えを出しています。

ペースを高速に変える訓練を経て、その結果速くなった「マイペース」も、やはりマイペースとして機能する
(p.118)


そして、ペースを高速に変えるためには、小脳の技術習得システムを活かすよいとしています。

小脳を中心とした技術習得システムを活かすには、
1. 初めのうちは失敗に頓着せずに繰り返す(失敗のバラエティに富んでいるほどよい)
2. そこそこのレベルに達し始めたら、成功を強く志向する
3. よりスピーディーに、より正確さを期して、繰り返す
(p.116)


やはり、初めのうちは失敗を恐れずにどんどんチャレンジしてみることが重要なのでしょう。

英語のコミュニケーションにも同じことが言えるかもしれません。発音や文法の間違いなどを気にせずに話してみると意外と通じます。それを続けていくと、だいぶ英語でのコミュニケーションが取れるようになります(これが恐らく「そこそこのレベル」)が、そのレベル以上になろうとすると、ちゃんと発音なり文法なりの間違いを直して、正しい英語を話そうとする必要があるでしょう。つまり、失敗を締め出して、成功を強く志向するということですね。


マイペースを高速化するための実験として、マイペース→ハイペース→高速化したマイペースの三ステップを踏んでいましたが、同様のことについては、トニー・ブザンの「トニー・ブザン 頭がよくなる本」にも記述がありました。

頭脳が高速の状態にすっかり慣れてしまい、それを「当たり前」のように感じるためこのようなことが起こる。以前「当たり前」だった状態は、新しい状態に慣れてしまうとたいがいは忘れられてしまうのだ。
(p.58)

トニー・ブザン 頭がよくなる本


失敗を恐れずにチャレンジして、ストレスレスにマイペースを高速にしていきたいものです!