やってみることは思考の一部である - トヨタ式世界を制した問題解決力
世界のトヨタの強さの秘密を見た気がします。
トヨタ式世界を制した問題解決力―これが「思考・行動・成功」の最強方程式
若松 義人
トヨタ式 世界を制した問題解決力―これが「思考・行動・成功」の最強方程式 (リュウ・ブックス アステ新書)
- 作者: 若松義人
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2007/10
- メディア: 新書
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常に「KAIZEN(改善)」をし続けることで、世界のトップを走り続けるトヨタ。そこで働く人たちがどのように考えてどのように行動しているかがよくわかる本。
トヨタの人々は、まず、常に高い問題意識をもっている。
「問題がなければ、問題を見つけてでも改善をする会社だ」と言われるほど、つねに問題意識を持っている。
(p.17)
これは、改善の繰り返しのループ一番最初に来るのか一番最後に来るのかは考え方次第だけど、一つボトルネックを見つけてそこを対処したら、ボトルネックが別のところに移動しているのでまたそこに対処するという、エリヤフ・ゴールドラットの「ザ・ゴール」で書かれているTOC 理論にもつながるところと言えるかもしれない。
そして、見つけた問題の表面的な原因ではなく、真因を探す。
「『なぜ』を五回繰り返せ」の「五回」は「五回くり返せばいい」という意味ではない。「見つかるまでくり返せ」という意味だ。
(p.72)
これは、目に見えているもの現象からだけでは根本的な原因はわかりづらく、その背景にある見えないものを見る努力が必要ということでしょう。
その真因に対して改善を行っていくのだが、その時に大切なのは「まずやってみる」こと。
「改善したつもりが改悪になれば、もう一度改善すればいい」
(p.59)
やってみることは思考の一部である
(p.69)
実際にやってみて、失敗をして、失敗のノウハウをためる。これはエジソンのあの名言にも通じる。
・私は失敗したことがない。たんに、うまくいかないだろう1万の方法を見つけただけだ。
"I have not failed. I've just found 10,000 ways that won't work."
そして、彼らは常に向上心を持っている。
「できそうにない目標」を立てれば、ステップはまだまだあることに気づくはずだ。
(p.162)
現状に満足してしまうと、そこで成長は止まってしまう。常に改善をし続けて、前に進んでいる彼らの中で成長が止まるということは、マイナスを意味する。
失敗を恐れず、常に上を目指していきたいものです。